こんにちは。
減量真っ最中の 町田です。
みんなの最近のブログ見たら、あついですね~、とかコロナで~、と、そんな記事が多かったので・・・
今日はちょっと雰囲気を変えて、旅について書いていきます。まあ、いつも通りですね(笑)
これまで、いろんな国や地域を旅してきて、よく問われることがあります。
それは、「どこが一番良かった???」 という質問です。
この質問をされる度に、自分の頭の中では超高速再生の映画のように、いろんな場面が表れて、消えていって、
そして、最後に辿りついていく場面は最初の旅の終着地、夜のサハラ砂漠です。
なので、「どこが一番良かった???」 という質問には、サハラと答えてます。
しかし今回、一周から帰ってきてからは、サハラだけではなく他のシーンも、流れてきます。
それは、ボリビアのワイナポトシ山の頂上の場面です。
同時に、アンデス山脈の空気の薄さも思い出します。
ワイナポトシ山はポリビア、ラパス郊外にあるアンデス山脈の1つです。
世界で最も挑戦しやすい6000m級の山とよく紹介されていて、世界中から物好きたちが集まってきます。
拠点であるラパス(都市)の標高は約3600mと富士山頂並みで、
アタックするにあたっての高度順応がとてもしやすい標高となっています。
ガイド1、クライアント2のスリーマンセルで登頂していきます。
自分のガイドはロッキーというボリビア人のナイスガイで、バディはいかにもという感じのタフなロシアン。
そして、自衛隊上がりの町田。
ぶっちゃけ、組む人間の体力で登頂できるかどうかが決まってくるので、
20人ほどの参加メンバーの中で考えうる、最高のチームでした。
工程は2泊3日。
一日目は、ラパスから第一キャンプへの移動とギアとクライミングの訓練。
二日目は、のんびりと日中に次のキャンプに移動し、出来る限り寝る。そして、深夜12:00時アタック開始。
5100mにある第二キャンプ地を超えると、そこは万年雪の世界でした。
我々三人はほぼ先頭を歩いていたので、さらさらとした新雪を感じながら歩きます。
5500m付近に10mほどの氷の壁があり、平地でも、うそだろ!!!!!!
と、思うような絶壁で、命綱をつけて気合でクライミングをしました。
あれですね、ラグザの壁を昇るような感じです。
氷壁で一気に体力を持ってかれたあたりから酸欠なり、
若干朦朧とした中で、ヘッドライトの光を頼りに、歩みを進めました。
それでも、途中にはTV番組でしか観たことないような大きなクレバスがあったりと、
だいぶ楽しみながらの登山でした。
標高が上がってくると、稜線の奥にラパスが見え、街の光に懐かしさを覚え、
天候も悪くなく、ガス(雲)が来たり来なかったりで空の中にいるようでした。
頂上の標高は6088m。もちろん、人生初。むしろ、登山すること事態、人生初(笑)
丁度着くころ、太陽が昇り、雲は遠く眼下。ほんとうにすばらしい景色が広がっていました。
山は上りよりも下りがきついです。
だんだんと空気が濃くなり、呼吸は楽になってくるのですが、
気温が上がり、雪が溶けてアイゼンにまとわりついて、全く足が出ない。
これまでいろんなことやってきましたが、トップレベルにキツイ体験でした。
来た道を戻るだけなので、別に面白くないし・・・
なんとか、下山しましたが、疲れすぎて熱が出て、荒い呼吸のせいで軽い気管支炎になってました(笑)
うん、スーパーグレイトパーフェクトファンタスティックに最高ですね!(笑)
ちょっと思い出しただけで、その時の感情や体感を鮮明に感じることが出来ます。
歩いている最中は、体は動かしていますが、頭はひまです。
いろいろと思いを巡らせることができます。
例えば、腹減っなーとか、アイゼン重過ぎじゃね??とか。
そういう時に、昔読んだ小説の内容なんだっけ??みたいな事も想います。
山なんで、ルネ・ドーマルの「類推の山」の一説を思い出してました。
”ちょっと滑ったり落ちたりしたときは、一瞬でも休んだりはせず、
むしろすぐおきあがって歩行のリズムをとりもどせ。転落の状況は記憶によくとどめておくが、
体にその記憶の反芻をゆるしてはならない。
体はいつも、戦慄、息切れ、動悸、発汗、痙攣によって関心をひこうとしている。
だが、主人の見せる無視と無関心にはいたって弱いのだ。
体は、主人が自分の泣き声にはだまされないことを感じ、
同情をひこうとしても無駄だということを悟ると、もとにもどり、すなおに務めをはたす。”
行軍中、歩いていてしんどいときはいつも思い出します。
まあ、もし興味があれば読んでみて下さい。
少し恥ずかしいですが、今回はちょっとだけカッコつけて書いてみました。(笑)
とりあえず、日本に帰ってこれた。
それで、十分な気がします。
全然関係なくなっちゃうのですが、
最近、タンニングマシンで日焼けをしています。
こんな感じです。
0回目
5回目
10回目
まあ,丁度いい小麦色ではないでしょうか。。。。
男性の方で是非使ってみてください!!!
では、また。
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